2010年1月24日日曜日

Training on dog behavior

今日は、GRCGLA Rescue のボランティア対象に、犬の行動とハンドリングのトレーニングがありました。レスキューする/した犬を歩かせるとき、フォスターするとき、アダプターの犬に紹介するときなどに注意すべきことを、犬に関する知識を土台にしてみんなで勉強しました。GRCGLA Rescue の現職プレジデントは犬の行動に関するコンサルティングをするプロのドッグトレーナー。彼女によるレクチャーと質疑応答のほか、犬のいろいろな行動のビデオを見ながら、犬についてみんな知識を深めました。

一昨日まで1週間雨続きで、クリスとデリックのトレーニングはほとんどお休み。家の中でのトリックトレーニングだけで、かなりエネルギーが鬱積したようで、雨があがった土曜日には、まだ水を含んでいる裏庭の芝生で足を泥だらけにした追いかけごっこ。足を洗うまでは家の中に入れないようにしましたが、それでもやっぱり家の中には砂や泥が入りこんで掃き掃除。今週は火曜日に雨が降るという予想で、木曜日にあるデリックのアジリティのクラスは大丈夫そうです。

昨日から、スーザン・ギャレットの「Success with One Jump」のDVDを見直し。クラスでトレーニングする動作はほとんどこのDVDに基づいているので、今回見たときは、以前よりはるかに深く理解できました。フロント・クロス(front cross)、リア・クロス(rear cross)、サーペンティン(serpentine)、スレドル(threadle)、プッシュスルー(push through)などの動きのほか、基本的な理論についても効果的にまとめられています。お勧めのDVD。

明日は、今日の代わりに Joan の裏庭で思い切り走り回る予定。2x2のウィーブポールを持っていってトレーニングをしようかなと思います。あるいは、ジャンプを1セット持っていって、One Jump エクササイズをしようか。

2010年1月17日日曜日

Then and Now

クリスとデリックの、小さかったときと大きくなったときの比較写真を紹介。

クリス。今日(3歳半)と2006年10月(3ヶ月)の写真。




デリック。2007年9月(2ヶ月)と2009年8月(2歳1ヶ月)。



今日は午後遅くなって雨になるという予報だったので、午前中にデリックはウィーブポールと裏側からのジャンプ、クリスはオビーディエンスの動作の練習。ドライフードをトリートに使ったらあまり反応がなかったので、ホットドッグに変更。両方とも熱心にトレーニングできました。Deb Jones の OC と CC の説明と、Bob Baily の「Pavlov is (always) sitting on your shoulder」をいつも忘れないようにしなければ。

今週一杯かなり雨が降る予定。外でのトレーニングはできないので、パティオやリビングルームでできることを考えなければなりません。

2010年1月16日土曜日

OC と CC、「価値の移転」の続き

オペラントコンディショニング(OC)とクラシカルコンディショニング(CC)、「価値の移転」、そしてこれらの概念をトレーニングにどうやって効果的に活用するかという Deb Jones の話の続きです。

Deb は自分の犬、Zen を例に挙げて価値の移転を説明します。Zen はボーダーコリーで、まだ若いのに最近 CDX のタイトルを獲得しました。Zen は Hol-ee Roller というゴム製のボールが大好きで、このボールに対してとても強い感情的な反応を示します。そのため、Hol-ee Roller が関わっている物、活動、状況にもその感情的な反応がにじみ込むのです。つまり、Hol-ee Roller の価値の移転が起こっているわけです。Deb は Zen にオビーディエンスの動作を OC を使って教えるときに、Hol-ee Roller をリインフォーサー(reinforcer、動作を強化するもの)として使うので、自然と CC も起こっているのです。

Deb はトレーニングをするときは、まず感情的に準備できた状態に犬をする必要があるといいます。そこで、Zen を訓練するときは、最初にボールでしばらく遊んで Zen の感情を高め、間をおかずにすぐ目標の動作を訓練し、またボールで遊んでというように、訓練を遊びの間にさしはさみます。そうすることで、遊ぶときの態度やインテンシティが訓練にもじわじわと浸透していくわけです。おもちゃではなく食べ物が大好きで、もっとソフトな犬の場合は、Deb は、2トリートゲーム(トリートを反対方向に一つずつ投げて犬に追いかけさせるゲーム)をしてレブアップし、少し訓練したあと、またゲームをするというように、訓練とゲームを交互に行うそうです。

多くの人が動作のトレーニングだけに熱心になって、OCを行っているときに同時に CC も起こっていて、感情が条件付けされているということを忘れていると Deb は言います。そういうやり方で訓練された犬は、ハンドラーの言うことは聞くけれどもまったくやる気が萎えていたり、あるいは、条件付けによって感情が高まりすぎて、ものを考えることができなくなってしまいます。

リインフォーサーをうまく使いこなすには、ただクッキーを犬に与えるのではなく、リインフォーサーの種類や価値についてよく考え、それをいつ使い、いつ使うべきでないかを理解し、素晴らしいタイミングを身につけて、継続してリインフォースメントを与えない段階になったらどうやって動作を維持するかきちんと考えていなければならないのです。

Deb の説明は簡潔でありながらとても明快です。デリックとクリスのトレーニングで何をリインフォーサーにするか、どうやれば CC を頭に置きながら OC で動作を訓練することができるか、深く考えさせてくれました。

今日のトレーニング: デリックは4本のポールのウィーブのあと、3組目の2x2を加えて、6本のポールを初めてウィーブしました。1組目と3組目を少し斜めに置いて、入り口と出口がわかりやすいようにしてやったので、問題なく全部のポールをウィーブしていました。少しずつ角度をなくしていって、6本直線でウィーブできるようになるまでもう少し。クリスは足の間をウィーブするトリックの練習とタギング。

天気予報では、明日の夜から1週間雨が続くとのこと。雨が降るあいだ、どこで何のトレーニングをするか少し考えておかねば。

2010年1月15日金曜日

OC と CC はいつも一緒

Yahoo! Group の一つに [clickcompobed] があります(グループのホームはこちら)。クリッカートレーニングを使ってコンペティション・オビーディエンスを教える方法を探るグループです。あるメンバーがした「価値の移転(transfer of value)」の概念に関する質問に対して、このグループのオーナーの Deb Jones が答えたのですが、彼女の答えはとても端的で明確で、参考になります。

「価値の移転(transfer of value)」は Susan Garrett もよく使うフレーズです。犬にとってとても価値のある「もの」や「こと」を、その犬にとって価値のないものやこととペアにしてトレーニングすると、やがては価値のなかったものやことにも価値が移って、以前は価値のなかったものやことにも価値を感じるようになる、という概念です。

まず、Deb は2つの学習理論、オペラントコンディショニングとクラシカルコンディショニングを説明します。

オペラントコンディショニング(OC)は、ある動作がもたらす結果(consequence)(強化 [reinforcement] または弱化 [punishment] のどちらか)を獲得しよう、または避けようとするために、その動作を増やす、または減らすときに起こります。自分がある動作をすることによって結果を変化させられるということが分かると、その動作の主は「オペラント(operant)」だと言われます。たとえば、ドアの前で行儀良く座れば飼い主がドアを開けてくれることを犬が理解すれば、犬はドアの前で自主的に座るようになります。この場合、「ドアの前で行儀良く座る」が動作、「ドアが開いて外へ出してもらえる」が結果です。

クラシカルコンディショニング(CC)は、無意識のうちに関連付け(connection)または連想(association - たいてい CER [conditioned emotional responses] と呼ばれる感情的な反応が伴う)することによって学習する方法です。クラシカルコンディショニングでは、学習者が(トレーナーも)気づかないうちに学習が起こります。

OC と CC は別個のプロセスとして教えられますが、実際には両方同時に起こっているのだと Deb Jones は説明します。ですから、ある動作を教えていると思っても、感情的な反応も同時に条件付けしているわけです。これら二つ(教えている動作と感情的な反応)は一緒に学習され、あとになって切り離すことはほとんど不可能なのです。逆に言えば、CC について理解すれば、効果的なトレーニングに利用することができます。

...という具合で、まだ先があるのですが、残りは明日に回します。

今日のトレーニングは、デリックはウィーブポールと裏側からのジャンプ、クリスはトイドライブ(toy drive)を高めるためのタギング(tugging)。明日は Joan のバックヤードでクリスとデリックを遊ばせる予定。(クリスのトレーニングをもうちょっと体系的に考えなければなりません。Sue Ailsby の Training Levels を再開しようかと考えています。)

P.S. クリスの Delta Society Pet Partners のベストが今日届きました。なかなかカッコいいですよ。

2010年1月14日木曜日

暖かい木曜日

今日は快晴。気温は71度(摂氏21.6度)の暖かい日でした。デリックは午前中ロングビーチでアジリティのファウンデーション・クラス。今日挑戦した内容は、最初は、3つのほぼ直線のジャンプから180度で4つ目のジャンプ、そこからちょっと距離のあるタイヤへ走って、タイヤのあとはかなり小さな弧を描いてダブルジャンプへというシーケンス。180で犬が大回りをすると、犬のラインがタイヤではなくてその前のちょっと横にある別のジャンプのように見えてしまうので、その場合はスレドルで犬のラインをタイヤへ戻すという練習。デリックはスピードがありすぎていつも大回りをするのですが、今日はまあまあでスレドルなしでタイヤへとつなげられました。ところが、歩幅の調整がうまくいかず、タイヤにひっかかって枠ごと引っ張っていってしまいました。怪我はなく、心理的にもそれほど動揺しなかったようですが、次のランではタイヤを慎重にクリアしていました。今日のところはタイヤをうまくクリアすることに集中して、タイヤがうまくいったらトイ(toy)を投げて褒めてやり、ダブルジャンプにつなげることはしませんでした。

2番目の練習は、Aフレームとトンネルのシビア・ディスクリミネーション(severe discrimination)。最初のジャンプのあと、Aフレームが右、トンネルの入り口が左に並んでいて、トンネルを選ぶように小さなスレドル(threadle)で合図します。うまくいきました。もっとも、Aフレームよりトンネルのほうが好きだからトンネルを選んだのかもしれませんが。トンネルの先には180のジャンプが並んでいて、最初の練習はジャンプの前面からジャンプ、次の練習はジャンプの裏側からジャンプするもの。デリックはジャンプの裏側からジャンプするという概念がまだ薄いようで、どうしてもジャンプの前面からジャンプしようとしました。そこで、今週のホームワークはワンジャンプで、裏側からジャンプできるように練習すること。今月号のClean Runマガジンに参考になる記事がありました。

家に戻ってウィーブポールを少し練習。昨日と同じ設定でエントリーアークを変えて短時間の練習。もうちょっと練習が必要です。

クリスは散歩がてらにいくつかオビーディエンスの動きの練習。公園ではサッカーのゲームをやっていて、観戦している人たちの近くでインパルス・コントロール(impulse control - 自分の感情を抑えて行儀良く振舞うこと。このビデオ、たいへん参考になります)の練習。クリスは出会う人みんなに挨拶をしなければすまない性格なので、すぐ近くに人がいる場所で我慢してシット・ステイ(sit stay)またはダウン・ステイ(down stay)をするには相当の我慢力が必要なのです。でもセラピードッグとしてはこれは絶対に必要です。今日はちょっとクライテリア(criteria)が高すぎたようで、シット・ステイしているとお尻がだんだん浮いてきていました。次回はもっとハイバリューのトリートをもっと頻繁に与えて(これをhigh rate of reinforcementと言います)、クリスが成功するようにしてあげなければ。

2010年1月13日水曜日

半日雨のロサンゼルス

今朝早く、外は雨の音。ロサンゼルスの冬は雨の季節です。草木が雨に洗われて息を吹き返す一番緑が濃い季節。うちのフロントヤードは数年前に芝生を全部取り除いてカリフォルニア・ネイティブ・ガーデンに変身させ、いまではいろいろな種類のセージ(サルビア)が生い茂っています。ここらへんは冬でもハミングバードが生息していて、薄紫色のセージの花を求めてブン、ブン、と飛び交います。夏の間は数種類の蝶や蜂もたくさん訪れていました。

バックヤードは犬たちのために芝生のままです。セントオーガスチンを植えてあるので、冬になるとドーマント(休眠状態)になって少し薄くなってきました。そこに今朝の雨で、犬たちが走り回ると足は泥だらけ。こういうときのために、家の中に泥を持ち込まないように、クリッカートレーニングで「Wash your feet」を教えてあります。家に入る前に、浅く水を張ったプラスチックのタブで足を洗わせるのです。(といっても、実はきれいに洗った猫のリターボックス(litter box)なのですが。)クリスは素直に両方の前足、そして両方の後ろ足と水に入れて足を洗うのですが、デリックは、「ほら、右の前足、ね!」、「だめ、全部」、「そう、じゃ、今度は右の後ろ足!」、「まだだめ。4本とも!」、「右の前足!あれ?この足はもう洗ったっけ?」、「左、左!」、「こっち?(左の前足で水をかいている)」、「そう!そっち」、「ひ、だ、り、の前足...っと(前足を入れたあとホップして後ろ足は入れない)」、「後ろ足も!」という具合で、4本の足を洗うまでにほんとに時間がかかります。

朝の早いうちに雨が止んで、午後は青空。バックヤードはまだ少し濡れていましたが、まあいいだろう、ということでタグの引張りっこ、レスリング、追いかけごっこなどなどをして遊びました。ついでにデリックのウィーブポールの練習もしました。昨日の続きで、2組目を直線、1組目を15度の角度で数回練習したあと、2組とも直線にしていろいろなエントリーに挑戦。まだ100%ではないので、しばらくはこのレベルで成功率を高めていくことにしましょう。

セラピードッグとして訪問するときにトリックを披露できるようにと考えて、今夜は足をウィーブする練習(このリンク先はkikopupのYouTubeビデオの一つ。クリッカートレーニングを学べるお勧めサイト)。クリスは着実型、デリックは大雑把型。同じ動作を学ぶときでも、それぞれの個性が出てきておもしろい。

2010年1月12日火曜日

直線に挑戦!

デリックの2x2ウィーブポール・トレーニング、順調に進んでいます。

今日は昨日の続きで、2組の2x2を約15度の角度で縦に並べた設定からスタート。お昼のセッションでは、1組目は15度のままで2組目を直線にした設定に挑戦。デリックはこれもうまくこなしました。夕方のセッションではウィーブエントリーの前にジャンプを加えて、ジャンプをいろいろな位置に動かしてもウィーブのエントリーを見つけられるかどうかのテスト。確率的には60%というところでしょうか。明日もこの設定で練習する予定です。最後に、ジャンプなしで、2組の2x2を直線にして、やさしいエントリーで試してみたところ、デリックはきちんとウィーブしてました。なかなかやるじゃないか、プードルボーイ!

クリスのトレーニングは今日はお休み。彼の場合、毎朝、トーストを細かく切ったものをトリートにして、ヒール (heel)、フロント (front)、ライトフィニッシュ (right finish)、レフトフィニッシュ (left finish)、ムービングダウン (moving down)、ムービングスタンド (moving stand) などのオビーディエンスの動きを練習しているので、いいことにしておこう。オビーディエンスの見本のビデオ。こんなに精確な動きはまだまだ遠い将来の話。

明日は雨が降るかもしれないけど、雨の間をぬってトレーニングするつもりです。