2010年1月15日金曜日

OC と CC はいつも一緒

Yahoo! Group の一つに [clickcompobed] があります(グループのホームはこちら)。クリッカートレーニングを使ってコンペティション・オビーディエンスを教える方法を探るグループです。あるメンバーがした「価値の移転(transfer of value)」の概念に関する質問に対して、このグループのオーナーの Deb Jones が答えたのですが、彼女の答えはとても端的で明確で、参考になります。

「価値の移転(transfer of value)」は Susan Garrett もよく使うフレーズです。犬にとってとても価値のある「もの」や「こと」を、その犬にとって価値のないものやこととペアにしてトレーニングすると、やがては価値のなかったものやことにも価値が移って、以前は価値のなかったものやことにも価値を感じるようになる、という概念です。

まず、Deb は2つの学習理論、オペラントコンディショニングとクラシカルコンディショニングを説明します。

オペラントコンディショニング(OC)は、ある動作がもたらす結果(consequence)(強化 [reinforcement] または弱化 [punishment] のどちらか)を獲得しよう、または避けようとするために、その動作を増やす、または減らすときに起こります。自分がある動作をすることによって結果を変化させられるということが分かると、その動作の主は「オペラント(operant)」だと言われます。たとえば、ドアの前で行儀良く座れば飼い主がドアを開けてくれることを犬が理解すれば、犬はドアの前で自主的に座るようになります。この場合、「ドアの前で行儀良く座る」が動作、「ドアが開いて外へ出してもらえる」が結果です。

クラシカルコンディショニング(CC)は、無意識のうちに関連付け(connection)または連想(association - たいてい CER [conditioned emotional responses] と呼ばれる感情的な反応が伴う)することによって学習する方法です。クラシカルコンディショニングでは、学習者が(トレーナーも)気づかないうちに学習が起こります。

OC と CC は別個のプロセスとして教えられますが、実際には両方同時に起こっているのだと Deb Jones は説明します。ですから、ある動作を教えていると思っても、感情的な反応も同時に条件付けしているわけです。これら二つ(教えている動作と感情的な反応)は一緒に学習され、あとになって切り離すことはほとんど不可能なのです。逆に言えば、CC について理解すれば、効果的なトレーニングに利用することができます。

...という具合で、まだ先があるのですが、残りは明日に回します。

今日のトレーニングは、デリックはウィーブポールと裏側からのジャンプ、クリスはトイドライブ(toy drive)を高めるためのタギング(tugging)。明日は Joan のバックヤードでクリスとデリックを遊ばせる予定。(クリスのトレーニングをもうちょっと体系的に考えなければなりません。Sue Ailsby の Training Levels を再開しようかと考えています。)

P.S. クリスの Delta Society Pet Partners のベストが今日届きました。なかなかカッコいいですよ。

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